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さて、二時間目まで航空機の歴史・戦略的位置づけ・構造・原理・テクノロジー等等。
チョッと眠くなるような講義が続きました。

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いよいよ「戦闘機」そのものの説明に移りマス。

余談ですが、まず「戦闘機」という言葉ですが。実はこれはかなりの「曲者」で。
戦闘爆撃機や戦術爆撃機も含まれてしまったり、広義には。戦闘ヘリさえ、「回転翼の戦闘機」という解釈が出来てしまう、結構曖昧な言葉です。

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もう一つ余談ついでに。
近代の空軍においては、ヘリの重要性が大変高くなっていて。

特に小国においては、ジェットの制空戦闘機より重点が置かれている場合が多いほどです。

音速に近い速度が出ても、国が小さくてはほとんど意味が無い、という部分もありますし。
陸続きの国境の敵は、いくらスクランブルしても間に合いませんからね。

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しかも「湾岸戦争」以降、各国のヘリに対して重視する動きが更に強くなりました。

もちろん、戦闘ヘリが重要視され始めたのはベトナムの「コブラ」戦闘ヘリからですが。(輸送ヘリの撃墜数が予想以上に多かったのが原因です)
その後、より強力な「アパッチ」が登場し、この「新世代兵器」の研究がアメリカ軍内部とNATO枠内で続けられた結果。

「戦闘ヘリ」はその用途から見て、実は「戦車」とほぼ同じ働きができるのでは?という事が期待され。
これが湾岸戦争によって立証された訳です。

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さて話を戦闘機に戻しましょう。まず戦闘機の分類から紹介します。
ただこれは目的による分類のため、一つの機種がいくつもの用途を兼任する場合がありますので。機種ごとの分類ではありません。

特に近代の戦闘機は高性能化が進み、これが顕著になりました。
例えば以前は、「電子装備」や「全天候装備」等、装備そのものが大きかった事もあり。用途ごとの「専用機」が多かったのですが。

機材・装備の小型化・高性能化が進み。
また「軍事費」も厳しくなった事もあり、一機で色々な能力を持つ「マルチロール・ファイター」が多くなりました。

例えば「コンピュータ」一つ取っても、昔はとても大きくて重くて。大変でしたからね。

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「制空戦闘機」。

格闘戦を任務とする、戦闘機のいわば「花形」的存在で。最も「強く」、最も「値のはる」部類の戦闘機と言えるでしょうか。

代表格が「F16ファイティング・ファルコン」戦闘機です。
ちなみにF16戦闘機の操縦性能は、パイロットが「ほれぼれ」すると言われます。

費用対効果も高く、F86セイバーやF4ファントム戦闘機に続く。ジェット戦闘機の「ベストセラー」機となりました。

しかして、純粋に「制空戦」のみを目的とする戦闘機は、昔から少なく。
たいがい、爆撃能力・戦術戦闘能力等が持たされているもので。

F16も当初より爆装能力があったし、途中から全天候能力も加えられ。これにより「戦闘爆撃機」の能力も持つに至りました。

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「局地戦闘機」。

いわゆる迎撃機で、F104等が代表格でしたが。これも局地戦専用機は少なくなり、例えばF15等の多用途戦闘機が務めるようになりました。

(Mig−21フィッシュ・ベット戦闘機もコレでした)

余計な機能を省き、とにかくスピードを重視し。侵攻する敵に、いち早く一撃を加えるのが任務です。

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「戦闘爆撃機」と「戦術戦闘機」。

全天候型が戦闘爆撃機、全天候を省いたのが戦術戦闘機です。

慣性航法装置等により、レーダーを使わず、敵陣深く進攻し。敵の拠点を爆撃。
その後軽くなった機体で、上がって来た敵機と格闘戦を行うという、「強い」戦闘機です。

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余談ですが。

前記の「制空戦闘機」は、旋回性能(空戦能力)向上のため、たいへん「翼面積」が広い場合が多く。
この作用により同時に「離陸重量」が大きくなるので、爆弾も大量に搭載できる機種が大半を占めます。

このため制空戦闘機はほとんどの場合、この戦術戦闘機の能力も備えているのが普通です。
(逆に開発当初は制空戦用でも、後から爆装能力を付けるのは簡単なのデス。)

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左写真。
上  F4 ファントム戦闘機 (戦闘爆撃機)
下  F5 戦闘機 (戦術戦闘機)

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「艦載機」。

空母の搭載機数に限りがあるため、「少数精鋭」が宿命で。
その分一機で多くの任務をこなしたり。大切な機動艦隊の防衛のため、強い攻撃力を備えている場合が多く。
平たく言うと「最も値段の高い」、高性能機が多いのがこのカテゴリです。

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「機数」の例を、具体的に挙げると。冷戦当時、F14戦闘機導入頃の軍用機パワーバランスは。
北朝鮮600機、中国600機、ソ連極東軍2400機。
それに対し、米第七艦隊150機でした。・・・。

余談ですが。尾翼の無いデルタ翼機は、フラッペロンが使えない事もあり。着陸速度が速く、艦載機には向きません。
※両翼エルロンを一緒に「下」に向けて揚力を増大させる方法。

実際、例えばミラージュで有名なフランス(空母「クレマンソー」等)でも、艦載機は通常形状翼機でした。

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「軽戦闘機」。
これは任務による分類ではありませんが、電子装備を省いて機体を軽くし。その分安価に、またフットワークを良くしたものです。
もちろん電子装備が無いので、全天候能力や電子戦が不可能で。しかも、ほとんどの場合「レーダー誘導」ミサイルも運用できないので。まぁ廉価版の制空戦闘機と言ったところでしょうか。

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今回チヨミさんは、妙に静かです。実は素体がセラと反対になりました。
キャラの性格は素体に宿る?。と言いたい所ですが、実は「骨折」だらけのセラ(ラハブさん)素体では、アクションがあまり付けられなくなってしまったのです(涙)。

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ここで、作者の好きなジェット戦闘機をピックアップして、紹介しようと思ったのですが。
程よい長さになったので、取りあえず三時間目の講義はこれで終わりにします。

PART Xは講義では無く、「休み時間」デス。
素体が反対になった、チヨミ素体のセラが大活躍(大暴走)します。

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「ホットスタッフ空軍 PART X」へ。

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