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セカンドシーズン第7シリーズは、再び「ホットスタッフ空軍」です。
登場人物は第2シリーズと同じなのですが、設定の方がだいぶ変更されています。

おおかた「エリア88」の設定は踏襲していますが、大分変えているので。まぁ、オリジナル・シリーズと考えてください。
(基地が「エリア88」から「第88空軍傭兵部隊」。「バラク君」の名が「ジュバイ」へ。またバラク君は「閣下」、つまり「将軍」でしたが、「大佐」に変更しました。)

PS.
インデックスを再編集し、ホットスタッフ空軍は、外伝と本編を同じ入り口(インデックス)からリンクするようになりました。
なので。第二シリーズと統合していますが、この本編は「第七シリーズ」のままです。

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ここはアラク王国首都ワグダッド。

三ヶ月前までアラク共和国と呼ばれていた。

彼女との思い出の詰まった地・・・。

明日わたしはこの地を後にする。

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前からこの国はハセン大統領の独裁だったけど。
ハセンとアメリカは仲が良かったし、一応「共和制」だったし。アメリカ式の「自由」には程遠いまでも、もっと活気があった。
だいいちこんな息苦しい「ベール」なんか被らなくってよかったし・・・。


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四年前・・・。

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わたしは「チヨミ・ルーセル」。アラク共和国空軍外人部隊教練校講師。
世界的にも珍しい、空軍傭兵部隊で。わたし自身も呼ばれた、いわば傭兵のような立場。

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アラク共和国は、この地域では。「アラン王国」「エフライム」と並ぶ三大国の一つで。
元々陸軍が強かったけど、エフライムが近代的な空軍を持ったため、対抗すべく空軍強化を図った。

・・・けど。

エフライムと違い、産業の無いこの国で、空軍を運用するのは難しく。結局、オイル・ダラーに物を言わせ、前代未聞の空軍傭兵部隊を設立。
フランス空軍戦略部にいたわたしも、四年前に招かれた。

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そして一年前、「彼女」と出会った・・・。

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彼女の名はセラこと「セイレーン・バルナック」。

ドイツ系だけどエジプト出身で、なんでも父親が農薬散布のレシプロ機を持っていて。四歳の頃から操縦していたとか。
卒業してから、「故郷に錦を飾る」ため、この傭兵部隊に入隊したとか・・・・。

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「正直・・・。この子はダメだ、っと思った・・・。」

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なんとか除隊させられないかと思案し、作戦参謀のわたしの彼ジュバイにも相談したりもしたけど。
ヤッパリ例外は認められないし、本人も「このままじゃ、村に帰れませんよぅ」と言い張った。


チヨミ「もちろんセラの事を思って言ってるんだけど、
落とされたら6,000万ドルが失われるのよ」。
ジュバイ「確かに・・・」「スカウトのバットゥータの評価はもっと高かったんだがなぁ」。

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でも・・・。
そんな心配が「お門違い」と思い知らされたのが、実戦訓練に入ってからだった。

キャシャな体で9G旋回を連発し、19メートルに及ぶトムキャットの巨体をまるでオモチャのように扱った。
そう。彼女にとって飛行機はオモチャ。だった。

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訓練期間は終わり彼女は最前線基地、第88空軍傭兵部隊に配属され。
かなり無理を押し込み、私も戦略参謀補佐として、彼女と同じ88に赴いた。

彼女は何度か作戦に参加したが、意外にも、成績は振るわなかった。
ここでの任務はその実、八割方が爆撃作戦なのだが。彼女は爆撃が苦手だった。否。本気を出せば物凄いうまい筈なのに。

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「爆撃ってぇ、弱いものイジメみたいで、全然萌えないんですよぉ」。

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と、言っていた・・・。
あいも変わらず突っ込みどころ満載・・・。だいいちそっちの萌えじゃないでしょ。まったく・・・。

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セラ「きょうかーん。砂漠のまんなかでホラ!」「パフェ売ってましたよー」。
チヨミ「知ってるわよ、クナン通りの東の外れの店でしょ」
チヨミ「言っておくけど・・・。とんでもなくマズイわよ、それ。ラクダの乳で作ってんだから」。

チヨミ「って言うか、なんでPスーツで買い物に行くのよ!」「1,000ドルするのよそのスーツ!」。

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私としては、一刻も早く保釈金を稼いで。その「故郷への錦」とやらを飾って欲しかったし。
(稼ぐ為に)「爆撃だって大事な任務よ・・・」って勧めたけど、ヤッパリ彼女はやる気を起こさず全然ダメだった・・・。

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ドール「今回は随分がんばったね」   作者「大作だね。ちゃんとコンテも作ったし」「体言止めにしようか迷って、文体が変になっちゃったけど・・・。」
ドール「でも新しい服着てないから、見た目は面白くないでしょうね」   作者「・・・」。

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