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アレクサンドロス大王の敵役、アケメネス朝ペルシャ、最後の王「ダレイオス3世」。

この映画は、かなり史実に忠実に作られています。
そのためストーリーの自由度が狭く、平たく言えば「面白み」はあまりありません。

劇中、面白みを出すために。アレクサンドロスの「性癖(ゲイ)」を取り上げていますが。

斬新とまで言えるものではなく。ストーリー性向上には、残念ながら、あまり寄与していません。

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なので。

チョッと「自分なり」に。「どうやったら史実を壊さずに「面白く」できるかな?」。と、考えてみました。

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ハリウッド映画では「敵役」の感情表現を殺し、「ロボットのような冷酷性」を表現する事がよくありますが。

私が見た限り、この映画の敵役の役者さんは「かなり良い味」を出しており。

主人公を食ってしまう」恐れはあるものの。

「この役者さん」の出番や、「複線(ダレイオス3世の逸話)」をもっと多くすれば、もっと「面白く」なったのではないかと思います。

僭越ながら。

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調べていないので分りませんが、ダレイオス3世の最後はあっけ無く描かれています。

イッソスの戦いで敗れて逃亡したダレイオスは、これは恐らくは、「ザグロス山脈」かアフガンの山岳地帯で。

近侍(家臣)の者に殺されたようです。

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ペルシャ帝国を滅ぼした後も、「ひたすら東進を続ける」アレクサンドロスの一群。
最終的には、インドにまで達しました。

「なぜここまでして、東を目指したのか?」。

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もちろん今となっては知る由もありませんが。

「領土的野心」においては、明らかにその兵たんを支える限界を超えており。

つまり、強い敵に出合ったら、「逃げる他に戦略的方策が無い」状況です。

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戦略上の理由が無いとしたら・・・。

ギリシャ人(アレクサンドロスはマケドニアですが)の「知的好奇心」。

つまり、「世界の果て」探し。なのでしょうか?。

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この映画は、アレクサンドロスの半生を描いているため。

ストーリー性上の山場を過ぎても、映画は続きます。

「家臣の裏切り」、遠征先での「正室」との婚姻、「暗殺事件」等をストーリーに加えていきますが。

「中だるみ感」は拭えません。

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後半戦のクライマックス。インドでの戦い。

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東進を止め、ついに帰路につくアレクサンドロス。

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バビロンに戻るアレクサンドロス。

あまりに「巨大な功績」に似つかわしくない。

「凱旋」とはかけ離れた、まるで「敗戦の将」のような帰還風景。

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意図的なのでしょうか、盛り上がりを演出せず。

割とあっけなく臨終を迎えるアレクサンドロス大王。

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ヒョッとしたら史実上、この期の大王についての記述は、無いか。特筆すべき部分が無いのかも知れませんが。

史実から、大幅に逸脱する事無くストーリーを展開する事も可能であると思います。

例えば後に分裂する、家臣団の「確執」や。

何しろアレクサンドロス大王は、かの有名な「ヘレニズム文化」をもたらした張本人ですから。

その「絡み」をクローズアップすれば、いくらでも創り込むことができると思います。

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しかし、そういったいわば「過剰演出」を一切排して。

あっけなく終わらせるあたり。

やはり、歴史映画を意識しての終末という事でしょうか。

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