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その後40年間遊牧民として暮らしたモーセに、生涯最大の転機が訪れます。

神からの啓示です

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ある日、飼っていた羊が逃げ出し、登ってはいけないと言われていた「シナイ山」へ。
この羊を追って登ってしまったモーセ。

山崩れに遭い意識がもうろうとする中それは現します。燃え続ける「シバ」。ヤーベ神(エホバ)の降臨です。

モーセ80歳の時でした。

随分年配のように思えますが、ご存知の方も多いでしょう。聖書の中では人間は「不老不死」でした。
ところがエデンを追われた人間は「死ぬ」ようになり、最初は数百年あった寿命もどんどん短くなり。

モーセの時代には百数十年になってしまっていました。

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ちなみに、いままで当サイト作者はヤーベ神の描写は見たことがありませんでした。

それもその筈で、アブラハム信仰では「神の姿を描写してはいけない」とされているので当然です。

ところがこの映画では、何と「子供の姿で神を描写」しています。

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2001年宇宙の旅では「胎児」が神として表されていますが。
その発展系とでも言えるでしょうか。

自分は世の中の事柄を「暗に批判する」事は避けようと心がけていますが。
神を表現する事には懐疑的です。

確かに「無垢」の感じを出すのに、神を子供の姿で描く描写は何度か見た事があります。

しかし「偶像崇拝の禁止」こそがアブラハム信仰の特徴とされるのに、これに反してまで神を描写する必然性は無いのでは?

と、感じてなりません。

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というより・・・。

自分的には「ハリウッド映画特有の見せ過ぎ」感が強すぎます。

「チョッと待て、これがヤーヴェ神か?」って感じです。

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神からの啓示は、言うまでも無く「ユダヤ人の救済」で。

モーセは妻子と別れ、エジプトに戻ります。

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野火で焼かれるユダヤ人の死体。
エジプトでは、ユダヤ人の扱いが一層ひどいものになっていました。

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一刻の猶予も無いと、すぐさま40年前と同じ、代表の家を訪れ。
奴隷行為の放棄を訴え、自らが指揮する旨を伝えます。

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兄弟のように育ったラムセス二世のもとに、いわば「宣戦布告」を伝えるモーセ。

この頃にはラムセス二世は「ファラオ」となっており、更には「ラムセス・ザ・グレート(偉大なるラムセス)」と呼ばれていました。

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しかしラムセスの心境は、モーセそのものを憎んでいる訳ではなく。
実は「その剣(モーセのソード)も、モーセを気遣って自分が荷物に忍ばせた。」と語ります。

ラムセスの心境を知り、内心穏やかでないモーセ・・・。
しかし個人的感情を、ユダヤ人救済という「大事業」に変えることは出来ず。

やむなくラムセスと「決別」を言い渡します。

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ちなみに。
聖書の中ではこの時モーセは、実の兄「アロン」と一緒に、このような闇討ちではなく。普通に会見しています。

よく覚えていませんが、この時有名な、「杖が蛇に変わる」などの「神業」を見せます。

もう一つちなみに。
聖書の中でアロンはかなりの頻度で登場しており。記憶の中ではイスラエル初の「大祭司(レビ)」として。

常にモーセの傍らにいて、モーセの「参謀」のように活躍していました。
(この映画ではアロンは、ほとんど全く活躍しません。)

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モーセの申し入れを偉大なる者が、プライドにかけても受け入れる筈も無く。

当然、ラムセスの軍隊がユダヤ人居留地を襲撃・蹂躙し。
モーセの差し渡しを要求します。

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モーセの「いわば」宣戦布告、を。
文字通りの「宣戦布告」として、攻撃してきたラムセスに対し。

「是非も無し」と。蜂起の準備を進めるモーセ。まずはユダヤ人を集め、軍事演習を行います。

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ついに反撃を開始するモーセの一軍。
まずは、居留地が焼き討ちに遭ったため、「目には目を」。船団や穀物倉庫などの焼き討ちで返します。

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ユダヤ人蜂起に対しより一層の弾圧を加えるラムセス。
モーセの受け渡しを要求し、報復として、罪の無い人間を毎日「公開処刑」を続けます。

これに対して、いよいよ「神の報復」と言うより。
「神の罰」が、エジプトに及びます。いわゆる「十の災い」です。

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1st.「ワニの来襲」

いま調べたところ、ナイルワニはクロコダイルの仲間だそうです。
このシーンは映画「ジョーズ」と同じですが、コンピュータ・グラフィックにより「恐ろしいほど」リアルに描かれています。

これで「R指定」無しとは・・・。
もともと自身、R指定と言う制限は定義が「あいまい」で、否定的なのですが。改めてって感じです。

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2nd.「ナイル川が血になる」

ナイル川の水が血になり、魚介類は死に絶えました。

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3rd.「カエルの大発生」

血の川と化したナイル川からカエルが大発生し、街中カエルに埋め尽くされ。
そのカエルが死に、エジプトは臭くなりました。

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4th.「アブの大発生」

死んだカエルの骸にアブが大発生しました。

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5th.「デキ物」

疫病なのか、原因不明の「デキ物」がエジプト人に大発生します。

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6th.「家畜の死」

エジプトの家畜が次々と死んでいきました。

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7th.「ヒョウ」

物凄い雷鳴と共に、かつて無い巨大な「ヒョウ」が降ります。
これにより農作物は大打撃を受けました。

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8th.「イナゴの来襲」

イナゴが大発生し、残った農作物は壊滅します。

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10th.「すぎこし」

あれっ、一個足りませんが。
「この災いにより、いよいよラムセス二世はユダヤ人解放を決断します」。

「すぎこし」とは、現代のイスラエルにも残る儀式で。
神が各家の「長男」を殺す」という罰です。

さらにこの罰は、なんとイスラエル人宅にも及ぶため。「厄除け」として、家のドアに羊の血を塗るよう命じます。

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「十の災い」とは・・・。

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「十戒(テン・コマンドメント)」が、イスラエル人に課せられた「十の戒律」なので。
同じ「十」なので、混同してしまいますが。両者は別です。

ひょっとしたら「10」という数字に意味があるのかも知れませんが。
どちらかと言えば数字で言えば、明らかにヘブライ人文化は「12」という数を特別視しています。

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自分の記憶では、「ワニの襲来」は無く、代わりに「「ブヨ」の襲来」がありました。
また、九つめの災いは「闇」で。確か数日間エジプトは闇に包まれました。

映画のシーンで、ヒョウが降るとき辺りが真っ暗だったので。これが九つめの災いだったのかもしれません。

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学術的には・・・。
アフリカ北部には、名前は忘れましたが、大規模なプレート・テクトニクスがあり。このどこかで「大規模地殻変動」が起こった事が。

この「十の災い」をもたらした。と言われています。

つまり「血の水」は地殻変動による水質汚染で、その他の現象もこれに付随する。と、言われています。

「では最後の「すぎこし」は?」。

何とコレにも地殻変動が関わっていて。
火山活動により発生した「一酸化炭素」が夜間、エジプト一帯で発生し。

「当時「長男だけはベッド(一段高い場所)で寝ていたため」、
エジプト人の長男のみが中毒症状を起こした」。とされています。

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開放され、自らの手で歩みを始める「イスラエルの民」。

「箱舟」により全滅を免れ、バベルの塔での災いも免れ、アブラハムの甥の「ロト」も。
間一髪、ソドムとゴモラの災いを免れます(妻は振り返って「塩の柱」になってしまった)。

そしていままた、イスラエルの民は「神の救済」により、開放されました・・・・、が・・・。

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